ついに今期のJFLが開幕しましたね。
少しの期待と大きな不安を胸に抱いての観戦となりましたが・・・
では振り返りましょう。
少し肌寒い風は吹くものの、JFLの開幕戦としては絶好の快晴に恵まれたこの日。コアなロッソファンよりもライトなロッソファンを去年どれだけ掴めたのか?
そんな意味でも観客動員が気になる日。
ロッソの先発は大方の予想通りのメンバー構成。
対する流通経済大。
戦術自体はとてもシンプルですけど、TOPに長身のFW除を置いて、サイドを起点に攻める意図がはっきりした好チーム。主力中の主力と言えるGK林やDF鎌田などの一線級の選手が居ない「1,4軍」くらいのメンバーでした。
いかんせん新チームになって間もない事により連携の成熟が未熟な点や、個々の技術的な問題で、安定感に欠けてしまう状況でしたが、ピッチに立つ選手達が「流経のサッカーをしよう」という意志の統一を感じさせました。
これからが怖い・・・逆に言えば「今のうちにやっておいて良かったな・・・」と思わせるだけのポテンシャルを感じるチームだったと思います。
さて。
ロッソは前半から「このメンバーにしてこの試合あり」と言わんばかりの内容。どうやってゴールを奪うのか?どうやって守るのか?そういう問題以前の話になってしまうのですが、以前からの懸念である「組み合わせ」という所で不適切と言わざるを得ない選手構成の為に根本的に修正できるはずも無く・・・
具体的に言えば、中盤の4人全てが「ボールを持ってしまう」タイプである事。
これがチーム全体の流動性を奪い、去年同様「走れてない」というイメージに現れてしまっていました。攻撃のパターンが関、松岡による個人の突破頼みであり、それが上手く行かないと手詰まりとなる事の繰り返し・・・
この試合においては、相手が両サイドを重視していた(選手の配置)為、中にパスコースが出来るところを狙う場面もありましたが、そこでもFW任せになってしまって、次のフォローが無いので潰されてしまう事になります。
決まり事の見えないロッソの攻撃においては、高橋が縦横無尽に動き回り、各場所での数的不利な部分をフォローしているのが現状である為、そこまではボールを運べるものの肝心な「崩しを仕掛ける」場面で「ゴール前に相手DFにきっちりマークされた北川のみ」という状況になってしまうのです。
誰が良くて誰が悪いという話ではなくて・・・
そもそものコンセプトが見えない(無い?)から、どうしてもただシステム通りに選手を並べただけになり、ただサッカーやってるようにしか見えなくなり、個々のアイデアしかチャンスを作れないとなり・・・そういう根本的な問題にぶち当たってしまいますね。
関も松岡も勝負する意識が高いのはいいのですが、ドリブル突破だけしか頭に無いようなプレーばかりなのが問題です。
これにより、FWは動き出すタイミングが難しくなり、ボランチやサイドバックは追い越す動きを制限されてしまいます。(ボールを取られた時に備えようとなる為)これが当たり前になってくると、相手ディフェンスの強いチームと当たった時(二人のドリブルが通用しない時)に去年同様に「何も出来ない」事になるでしょう。
二人ともキレのある動きと果敢に勝負する姿勢は「見栄え」はいいのですが、こういう問題がある事も指摘しておきたいという事です。
そしてボランチ・・・熊谷はパスをもらうと必ず1度キープしてしまう事の弊害については、これまで過去に語った通りです。
本来はDFラインからボランチ間でパス回しをしている間に「穴」を作ろうと前の選手が動き回ってくれるとボランチがアイデアのある選手であれば、ワンタッチで決定的なパスを出せるチャンスが生まれます。小森田にはそれを期待しているのですが・・・
これまでの習慣からか、前の人間は「すぐにパスが出てこないから動けない」となり、後ろの選手は「前が動いてくれないからパスが出せない」と悪循環を産むわけですね。
これは先日書いた「鎌田や米山を活かせなかった理由」にもなっています。
こういう「流動性の無さ」についてはこれまでも再三指摘している部分ですが、なんら改善の兆しが見えない事はもうおわかりですね。
練習でもそういう指導がなされないし、紅白戦でもお互いにそうなってしまうからジェフリザのように「リスクを掛けて(追い越す動きの激しい)攻めてくる相手」を苦手にしてしまうのも自明の理というものでしょう。
・・・なんだか問題点のおさらいみたいになってますね。(^^;
そして采配。
前半悪かった流れ(あれがロッソの現状という事なのですが)を変える為の方策は何も無しで後半にそのまま突入。
1点を取ったら、熊谷を右に上げて喜名を投入しましたが・・・
やっぱり守備固めのつもりでしょうか?(汗)
皮肉な事に、それまで無かった両サイドへ大きく展開するボールが喜名によって出た事。相手の運動量が落ちてきた事。これらの理由が結果的に上手くサイドを使えるようになって、非常に良いバランスが生まれました。
私なら昨日の場合・・・
後半から中盤をダイアモンドに変えてTOP下に関。左に宮崎、右に小森田、底に喜名を入れてるでしょう。相手の両サイドを抑える事と、相手のボランチの動きをTOP下を置く事で制限させるという策ですね。
サイド重視で中が薄い構成ですから、こうする事で相手の良さを消す・・・つまり出来るだけサイドを孤立させようと。そうすれば個の力で勝るロッソは怖くなくなるはずだったんですが。
まっ、そんな話は置いておいて。
昨日の控えがまた凄い!
太、森川、宮崎、喜名、吉井、山内、小林・・・
センターバックに問題があったら森川にやらせる気だったんでしょうか?相手は長身FWを擁しているのに。
ボランチが二人って・・・しかも守備的な二人。なんと弱気な事でしょう。相手にリードされて攻撃的にいかなくてはならなくなった時にどうするつもりだったのか?
たぶん、高橋、北川と小林、山内を変えようとしてたんでしょうね・・・この辺の感覚(点が取れないのはFWのせいと言わんばかりの意識)がどうにも不信感を募らせる原因になっています。
FWも中盤も似たようなタイプを並べて、「これが1番」と思ってるところがとても不思議です・・・
なんだか本当に試合のレポというよりも、分析記事みたいになってしまいました。(^^;
今日の流通経済大にロッソでレギュラー取れる選手が何人居たでしょう?技術、フィジカル両面に劣っていても、組織的な戦い方をすれば、オールスターのようなロッソ相手に互角以上の戦いが出来るって事を・・・逆に教えてくれたとも言えます。
「修正して」が口癖のようですが、出来ない事はわかっているので、これからも選手同士で話し合い頑張ってもらいましょう。
(-ω-)/
【関連する記事】
9日に練習見学した時に別メニューだったんですが、その後の練習では、どうなんでしょ?
情報ありがとうございます。(^^;
最後が9日って事は、この試合に出場可能だったのかは微妙ですね。
あの監督ではその怪我も関係ないかもしれませんけど。ヾ(- -;)
ご自身でも書かれてますが、分析と言う記事ですね(笑)
誰が どんな感じの動きだった…てのは、後日 飲みながら教えてくださいね。
あと、分析記事(笑)でドリブル突破のデメリットは勉強になりました。
いろんなニュースを見ましたが、試合の流れは、押されてましたね。
分析記事の中に、『自分達のサッカーを貫く精神』は本当に怖いですね。
『やってきたこと』に自信があれば、それ以上のプレーが飛びでますもん。
それが流れを変え、周りも刺激され、勝利につながるケースは最高です。
精神面の話は大好きなので、飲みながら話ましょう(笑)
では、今シーズンも弟子入り よろしくぅ〜↑ お願いします!
私も長年サッカーを見てはいるものの、ちゃんとわかっていなので
関、松岡の「見栄え」のいいプレースタイルのくだりは大変勉強になりました。
あと最初に触れられていた動員数ですが、
栃木の12,000人はタダ券ばらまきにしても凄いですよね。
ウチももっと動員できるように知恵をしぼってほしいものです。
でも流経のほうが良いサッカーしてましたね。
普通であれば勝点ゲットを素直に喜ぶんでしょうけど、今のロッソで修正って、出来るの?
試合の流れがわかるレポは他のサイトもやってますし、それを書くと多大な量になりそうだったんでこうなりました。(^^;
精神面というより心理学に近いですが・・・
とりあえず語りたいのか、飲みたいのかはっきりして下さいな。(笑)
動員・・・心配していた通りの少なさでした。
フロントは本当に頑張っているとは思いますが、いかんせん収支に囚われてる所(目先の収入の確保)が目に付きます。
発想がサービス業では無いように思えるというか。
関と松岡に言えるのは、そういう突破を試みるからこそ、他のパスが活きるってことですね。
まだその辺の工夫が足りないだけで、出てくるようになれば最高です。
>ゆうひのパパさん
昨日の喜名に関しては先日の記事をお詫びしようかと思ってました。(笑)
それでも山口、斉藤あたりは同等以上の仕事が出来ると思うのですが・・・昨日の試合、河野を控えに入れて右で出せていれば、喜名のパスももっと効果的だったと思います。
昨日は…まぁ勝ったからいいかなて感じで帰りました。自分から見て、前半はパッとしないなぁーと見て、後半から宮崎がでてくるだろーと…。あまり中盤が動いてなかったのと関や有村がどフリーの時に逆サイドにふらない点が目立ったのが多々。後半には点が入ったんであんまりいいませんが…。今後良くなる事を信じます。
それと、たまにはまったり観戦もいいですね。ゲームの流れがよくわかりますから。
お久しぶりです。
仰るとおり、展開力に優れた選手を入れてない事もありますが、逆サイドが空いてると言ってもそれが決まり事の中で作った状況では無く個人の判断で出来た状況な為に、ボール保持者が気付かなければそれでスルーされてしまうって事です。
「こんな状況ではOOがあそこに居るはず」
という選手間の認識があれば、判断のスピード、正確性が格段に上がります。
それを構築する事が監督の仕事のはずなんですが・・・
これまでの記事以下同文ですね。(^^;
>ゆうひのパパさん
きちんと応援に加わってるのは気が向いた時だけ(負けられない試合、酔って調子良い時(笑))なんです。
ゴール裏には居ますけど、シルバーシートと呼ばれるところに位置取ってます。(笑)
厳しいかもしれませんが、「勝ち点3」はJ2に上がる為の最低条件だったのではないかと思っております。
スタメンはGK以外、長崎戦と同じでしたか…。
ロッソの攻撃というスタンスでは、未だ明確には見えてないような気がします。
ただ、今年は北川選手の存在が起点になる可能性はあります。(使い方次第なんですが)
あの泥臭いプレーとポストは有効に機能するはず。(要は周りを生かすプレー)組み合わせによっては、なお良し。
中盤は、仰る通りですね。
ディフェンスで気になる事がひとつ。
お伺いしたいのですが、4枚がフラット状態でカウンターに対する守備にどうしても不安が残ります。特に後半カウンターを防ぎきれない場面は練習試合でも数回あったように記憶しておりますしkyuリーグ時代からの失点課題かと思ってますが如何でしょうか。
長文・乱文そして生意気ですみません。
攻撃が遅いことは同じメンバでそういう練習をしていれば改善するのは難しくないと思うんですけどねぇ。。
松岡が体力を消耗するだけのドリブル突破をせざるを得ない状況を作っていることにも問題ありですよね。
あれじゃあ、夏場は前半で終わりですな。。
高橋の無駄走りも本当に無駄になっててかわいそう。。
マジでバス乗ろうかな!
・・・・無賃で(泣)
生意気なんてとんでもない!
私のほうがよっぽどですよ。ゞ( ̄∇ ̄;)
FWの位置に関して言えば、北川、小林陽の使われ方を見る限り「昨年20点取ってるから」という理由しか見当たりませんね。
北川が一番活きるやり方は誰が見ても明確なのに、そういうやり方をしようというものは全く見当たりません。FWを縦に並べるやり方なんてのも知らなそうですし・・・
DFの問題。
カウンターに関して、今年のDFラインがこのままならば、仰る懸念はいつまでも付きまとう事でしょう。
以前の記事かコメントにて書きましたが、前からのプレスで相手の攻撃を遅らせる。パスコースを(決まった方向に)限定する。
こんな決まり事、共通理解の無さがカウンターの対応すら「その場しのぎ」になっている原因だと思います。
そもそも、攻撃でもカウンターを含めた速攻の練習がありません。私が知らないだけかもしれませんが、聞いた事も無いです。
そんな状況なので、うちのDFがカウンターに対する対応力に欠けているのは当たり前かもしれません。
後はボランチですね。スピードに欠け攻守の切り替えが遅いので、中へのパスコースが簡単に作られています。
とこんな私見です。また問題提起お待ちしてますよ。(^^;
>はま大尉さん
京都行きたいですよね〜(^0^;
上のコメントと被りますけど、速攻に対する認識がかなり薄いと言わざるを得ませんね。
攻撃陣、守備陣共にどんどん苦手になっていきます。
プレスの掛け方においても高橋、関、松岡が走り回っても、そのパスの出所に対してのケアが甘いので、徒労に終わる事が多々。
夏場・・・良いところに目を付けました!
今のやり方が熊本の酷暑に対応出来るとは思いません。
プレスが効かなくなる
↓
DF、ボランチが引いたまま
↓
ますます相手のポゼッションが増える
↓
相手のプレスがきつくなって縦に放り込み
今のままじゃ間違いなく去年と同じ道をたどるでしょう。(-ω-)/