2006年11月15日

続き

こんばんは。最近眠くありませんか?
なんか頭もぼ〜っとして、どうも冴えません。

と言いながら、今日は攻撃編という事で・・・

無い頭を使って、見ていきます。


まずはこれをご覧下さい。

・一般に、オランダのチームはプレースメントのサッカーを指向している。つまりポジションをあまり崩さず、選手の足元へ早いパスをつないでいく戦法だ。だからパススピードがないと通らないし、パスの質や受け手の体勢など細かい部分が非常に洗練されている。
ところが、足元から足元へテンポよく強いパスをつなぐビルドアップは見た目は奇麗だけれども、相手ゴール前30メートルで行き詰まる。スペースがどんどん狭くなるからだ。そこで、最終的にはサイドからのクロスを点で合わせる攻撃に集約されてしまう。
これはオランダ代表にも共通するオランダサッカーの特徴といえる。
「オランダが目指すきれいな攻撃的サッカーは、現代のスペースが無い中で行われる現実的なサッカーでは、結果を残すことができないのではないか。」と言われる・・・


これはどこかのコラムから参考に抜粋していたものなのですが・・・

うちの事言ってるように聞こえませんか?(笑)

うちの攻撃点の問題を語る上で、キーワードがいくつかあります。

・ボールを奪ってから、シュートまでに時間が掛かりすぎる
 (相手DFを「引いて守る」状況に自ら招く)

・攻撃の形が、「アドリブのみ」の構成となっている。
 (決まり事の無さ)

・サイドを使うと言いながら、「どうやって?」という部分が見えない

こういう問題ですね。(他にもキリが無いほどありますけれど)


以前にも言いましたが、引いた状態からのロングボールによるサッカーが悪いわけではありません。見てる方には面白くもなんともないサッカーですが、結果重視であれば、守備重視として「アリ」だと思うのです。

しかし、これを成功させるには

・ボールを奪ったら、相手DFが体制を整える前にゴール前にボールを運ぶ

必要があります。
そうしたいのであれば、前線には足が速く、ドリブルの上手い選手を配置し、ゴール前には高さと強さを兼ね備えた、ヘディングで点が取れるFWを置く・・・3TOPの形が望ましいと考えます。カウンターにおいて、左右のウイング的なFWにサイドをえぐらせ、中にピンポイントで合わせるというやり方ですね。これなら、攻撃に人数を掛けることなく、点を取れる機会も生まれるでしょう。
(例:J1甲府など)

これがロッソの場合・・・

志向するサッカーはポゼッション重視のパスサッカーと言えます。冒頭に書いたような少し昔のオランダサッカーですね。
これの問題点も書いてある通り、「クロスを点で合わせるしか得点チャンスが生まれない」というものです。

ロッソはこの悩みを抱えつつ、選手はとにかくボールを回すことだけに必死になって、待ち構える相手DFの守備に何も出来ずにボールを奪われるのです。

ボールを回す→崩せない→バックパス→出しどころも無い→とりあえず前に放り込む→相手ボールへ

こういうシーンが試合中に何度見られる事か・・・

こういった「何の利益も生まない、相手のミスに頼るかのようなロングボール」が現状のロッソにおけるロングボールの質ということになります。

ではどうすれば良いかというのは・・・

選手が動くしかありません。

けれど、今は「ポジションチェンジ(崩す)を行った際の決まり事」が無い為、「怖くてポジションを崩せない」のです。

ディフェンスの問題とも被る事なのですが、誰かが自分のポジションを離れ、上がって攻撃参加した場合・・・

・攻撃をゴールに結びつける為
・ボールを奪われた時の為

の両方を考え、それに応じた選手間の連携を取る必要があります。

それらが全て、「その時に応じた選手の判断」に委ねられている為に、中盤から前線においてパスをワンタッチで繋ぐ事も出来ず、カウンターの際に相手をフリーにしている事が多くなる・・・そういう致命的とも言える問題を抱えてしまいます。

まさにジーコジャパンが抱えていた問題と似たような悪循環だという事です。

「ボールの無いところでの選手の動き」について、決まり事が無ければチームはボロボロになってしまいます。それが怖くて選手は動けない・・・

選手個々で「オレがこう走るから、ここに出してくれ」なんて約束をしても、次の試合では誰が出るのかわからない。



え〜っとなんか中途半端ですけど、携帯ユーザーの方の為にも今日はこのくらいにしておきます。(^^;
posted by Yama at 22:25| 熊本 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | ロッソ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なかなか的を得たコメントです、凄い。私はそこまで専門的でないですが、私も似たような意見です。
自陣でボールを奪う→味方の動きが読めずに時間をかける→バックパス→プレスかけられ仕方なくロングボール→待ってましたとばかりに囲まれ奪われる→相手のスピードについて行けずズルズル後退→マークがずれドカン(精度が高いなら入ってる)。まあ本文とほぼ同じ表現ですが、選手自身がガチガチになっているような感じがします。原因はJへの重圧、はたまた戦術なのか、持っている力の半分も出し切れていないのは悔しいですね。
Posted by ゆうひのパパ at 2006年11月16日 21:59
>ゆうひのパパさん
ですよね〜。(汗)

選手がガチガチな理由は個人的に「J」へのプレッシャーというより、これまでの積み重ねにおいて「自信」を付ける練習をして来なかった事が大きいと感じています。

精神論だけで、根拠に欠けるから緊張を伴うのは当然という事ですね。

この「自信」があるのであれば、開始10分までには普段通りの力が出せるようになるはず。それが出来ない悪循環は本当に悔しい思いです。
Posted by kimitaro at 2006年11月18日 20:08
「自信」という言葉は凄い頷ける、ウンウンて感じです。普段の半分しか力を出せないなら、2倍の力を持っている選手を獲得というわけにもいきませんよね〜、金ないしな・・・。
Posted by ゆうひのパパ at 2006年11月18日 21:28
「足元から足元へテンポよく強いパスをつなぐビルドアップは見た目は奇麗だけれども、相手ゴール前30メートルで行き詰まる。スペースがどんどん狭くなるからだ。」

フットボールを真剣に見たことがありますか?
ロッソの試合を見たことはありませんが、オランダのサッカーを否定的に見るのは「ナンセンス」だと思います。

世界のフットボールを動かしているのは間違いなく「オランダ人」ですよ!!!!

日本ではパスを繋げば「ポゼッション」と言いますが、違いますよ「世界は!!」

彼らは意図的に相手を崩します。それがどんなに「引いた相手でも」

まぁロッソがどんなサッカーをやっているか知りませんが・・・
Posted by ちょっとまって!! at 2006年11月21日 23:00
>ちょっとまってさん
御意見ありがとうございました。

ここで引用しているオランダについてのコラムは、もう10年以上前のサッカーについて書かれたものです。

私は今のオランダが違う事は認識してますが、ロッソの問題点を語る上で、非常にわかりやすいものだったので、参考に取り上げてみました。
読者の方に誤解を招くような取り上げ方だった事はお詫びします。

ロッソは・・・

一度ご覧になられて下さい!(苦笑)
Posted by kimitaro at 2006年11月22日 00:42
>ちょっとまってさん
オランダサッカーが素晴らしいことは知ってますよ。でも今のロッソはみていて本当にもどかしいんです。だから一度ロッソ見てください。ちなみにホーム最終戦が迫ってきてますので・・・
Posted by ゆうひのパパ at 2006年11月22日 15:44
>ゆうひのパパさん

フォローありがとうございました。(^^;

Posted by kimitaro at 2006年11月23日 01:21
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