今回も様々な御意見ありがとうございました。
コメント欄も長文が多く、読む気も起きないようなレスですが・・・本文と絡んでる部分も多々ありますし、こちらに核心の部分が書いてあったりもしますので、是非ご覧下さいまし。
では今日は栃木SC戦そのものについて。
海風が強く、常にアウェー側からの風が吹く八代陸上競技場。見る側とすれば最悪な状況ながら、競技場の外まで入れれば3000人をゆうに超える観客を集めて行われたこの試合。
ロッソのシステムは4−4−2。けれど、これまでの中盤ダイヤモンドからボックス型へ・・・何故変えたのか・・・意味はわからない。
前半はほぼ互角か、ややロッソペースで進んで行った。
左サイドの関が元気で、再三勝負もしくはFWとのワンツーで突破を試みた事が相手にとっての脅威となり、それにより相手が右に寄った所を逆サイドの市村が上がって、チャンスを作る相乗効果を生んでいたと言える。
対する栃木も4−4−2。本来エースの吉田を欠くが故に4−5−1というよりは、普通に2トップで戦っていた。
栃木は前の4枚が、積極的に1vs1でも勝負を仕掛けてくるので、人数を掛けなくても、ロッソDFにとっては気の抜けない攻撃だったと思う。
ちょっと挙げておきたい良い選手は左サイドバックの佐藤。
私は、生観戦が4試合ぶりという事もあったが、この見ない3試合の間にずいぶんサイドバックらしさが出てきた事は意外だった。前半は関がキープすると積極的に自ら上がり、時には中に切り込んでシュートに持ち込む等以前とは見違える動きだった。今後も期待!
全体的には、惜しい場面もあったものの、無駄なサイドへの展開アリ、風下なのにハイボールが多かったりとどこかチグハグだった事は否めない。斉藤がタッチライン際に張って見たり、中でプレーしてみたりと状況を変える為にいろいろ試みていたのだが・・・
そして後半。
後半は風上となるロッソ。当然、いつもの(良いか悪いか別として)FWに裏を狙わせる作戦を取るかと思ったが、メンバー変更なし。後半開始早々の時間帯、栃木は明らかにハイボールの処理に戸惑っていたが、これを生かせない応用力の無さが残念だった。
それから栃木が先に動く。攻撃陣を1枚変えて、左サイドに突破力のある選手を入れてきた。またこの選手が速いこと。おかげで、市村はほとんど上がれなくなってしまい、栃木にロッソの右サイドで「基点」となるスペースを与える事になる。
そうして後半36分(?)相手の左からのミドルシュート、飯倉がこぼしたボールに相手MFがいち早く反応して、ゴールを奪われる・・・
うちはどうして、こういうイレギュラーなボールに対する反応が遅いのだろう。単なる瞬発力の問題より、「予期する」事が出来てないという事だと思うのだが・・・
それから、両チーム目まぐるしく交代策を取る。まずロッソはこの日唯一機能していた左サイドの関に変えて、森川IN。それによりボランチの宮崎が右の前目にポジションチェンジ。前に絡めないボランチ二人となり、ワンツーで抜け出す動きの出来ない攻撃的MFの二人・・・それでますます攻撃の形が出来なくなる。
そうかと思っていたら・・・この日最大の珍采配!
朝比奈上げてパワープレー! orz
クロスが上がっているにも関わらず、精度が悪かったり、中が薄かったり・・・とこんな状況を打破する為ならわかります。
違いますよね?
これで相手はゴール前を固めるだけで良い守備となり、最後まで楽に戦えました。現代サッカーでは、いかに相手のゴール前にスペースを作って、そこを生かす攻撃が出来るか?が大事なのです。「とりあえず、朝比奈上げてロングボール入れてたらなんとかなる」と考えてる所が、この監督の無策ぶりを象徴してると思います。
そんなに朝比奈が信頼出来るんだったら、初めからFWで使ったら?
と言いたくなりますよね?
これは案の定実らず・・・河野も意味のわからない投入でなすすべなくジ・エンド。
栃木はロッソを良く研究してました。もしくは後半の指示で変わったのかもしれませんが、印象深いのは、「こぼれ玉の制圧」
昔から指摘してますけど、ロッソのDF、ボランチはハイボールを味方に繋ぐ事が出来ません。必ず正面に跳ね返すだけなんです。それがわかっているかのように、後半風下にも関わらず栃木はハイボールを多用。その跳ね返ってくるボールを予測するかのように、ボランチとサイドの選手が2人、3人と詰めていて、こぼれ玉のほとんどを奪っていました。
次にロッソのプレスの不徹底
この試合、高橋、福嶋の両FWは献身的に前線から良くボールを追っていたと思います。そうしてサイドに追いやっていながら、相手のパスの出しどころに全く詰めて居ない・・・ボールが出てから寄せるだけなので、パスは通ってしまいます。インターセプトの意識が高い武士を使わなかった弊害ですね。
さらに、奪ったとしてもなすすべ無し・・・FWがサイドに開いているのだから、ボランチや2列目のMFが空いた真ん中のスペースに走り込んでいれば、一発のパスで決定的な場面を作れる所も・・・当然そういう動きが無いので、再び組み立て直す為に下げざるを得なくなります。
この試合、ご覧になった方にはおわかりだと思いますが、とにかくバックパスが多かったでしょう?
一度あった象徴的なシーンとして、多聞がクサビのボールを受けて・・・
周りは動いていない。DFには寄せられるで、そのままズルズル下がってGKにバックパスというものがありました。
それくらい「前に動いていない選手が多く」「選手のポジションチェンジによる崩しが出来ていない」という事ですね。
攻撃的MFがワンタッチでボールをさばいたのが何回あったでしょう?
それくらい連動性に欠け、攻撃のスピードが遅かったという事ですね。
スペースを作る、使う、活かす!
こんな基本的な事も結局「練習で」やってないんだから出来るワケないんです。選手は「出来ない」んじゃなくて「どうしていいのかわからない」だと思いますよ。
さて、今回も長くなりましたが・・・
これで勝てなくて「ほら見たことか!」では困るんです。嬉しくないんです。
わかってもらえないかなぁ・・・
【関連する記事】
早く、kimitaroさんのが
もっと高度な部分について指摘できるように
なることを期待します。
私も日記に、いつまでも基本的なことができてないと
愚痴るのは、もういやですから...(T.T)
その印象は…『全然怖くないチーム』でした。
サイド攻撃から、中央に空いたスペースにボールを入れて、走り込む作戦か?と思いきや、延々とサイド攻撃の一点張り。
ドリブルで切り込んでチャンスを作るか?と思いきや、パスだらけ。しかも基本的なパス&ゴーが出来ていないから、カバーが遅く、相手のプレスでどうしようもなくなり、バックパスだらけ。
風上の理を生かし、ロングシュートを撃つか?と思いきや、ゴール前で横に流す。相手が弾いたこぼれ球を拾えない。
そして一番気になったのが、誰がゲームメークしているのか?(もしかして熊谷?有り得ない)
サッカー初級者の俺がキーパーしても、最悪失点1で抑えてますよ。ゾーン作って、プレス掛けてればキーパーいらないかも。
こんな条件下なら誰だって怖くないはず!
アホな戦略を指示する監督。それを忠実に実行し続ける選手。そんなんだったら小学生でもできるわ!!
お前らプロやろ?!結果が全てやろ!!勝つためには、状況に応じて戦略・プレーを変えていくべきだろう!
今のロッソを見てても、『ドキドキ・ワクワク』しない。
現に、あの会場にいたちびっ子は、試合中 鬼ごっこしていた。
県民の期待に答えれない、子供に夢を与えれない、そんな情けないチーム(選手)になるな!
1人で悩まず、みんなで悩め!考えろ!残りの試合 考えた結論を出してみろ!俺はロッソを甘やかさない。同じ失敗は絶対許さない。
コメントありがとうございます。
うちの試合レポはかなりの私感がまざりますので、お役には立ててないかもです。
その分、試合を見た方には、「そうそう」とか「いや、そうじゃなくて」なんて楽しめてると思いますが。(^^;
ゆうひさんの「やり切れなさ」伝わります。
けれど応援頑張りましょう!
>ネコさん
あまり高度になると、また必至こいて勉強しなきゃいけなくなるので・・・(笑)
内容を問えばキリが無いという状況から脱却してくれれば、ここまでみんなが怒ることも無いんでしょうけど・・・
>チェリーさん
バモリリタイア後、最初に見たゲームが先日の試合というのはいささか不幸だったかもしれません。
私が厳しく書いてるのは、問題の根っこの深さと期待の大きさゆえ。
チェリーさんも同じ気持ちなんですね・・・
河野の今の使われ方って、本当に意味がわかりませんよね?
今の「とにかくDFの裏狙い」だったら、いっそ河野をFWに使った方がマシだと思うんですが・・・